失ったものの為に
悲しむ事以外に
失ったものを
取り戻す術があるだろうか。
ー リルケ 形象詩集より ー
時間は
傾いて 私に触れる。
澄んだ 金属的な 響きをたてて ・・・
あまりに美しい一節
故に
このような反論もあり得るのだろうか
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ー リルケ より ー
純粋の緊張を。おお もろもろの力の音楽を。
どうでもよい仕事によって すべての障害がお前から
そらされているのではないか。
模倣は人生を楽にするが、決定させることはできない
自分から生まれないものは、死にようもないのだ
(ちょっと グルジェフ的な表現かも・・・)
~ベッドに寝そべって怠惰な夢をむさぼっている中で~
MIND
We are each only sleepy
For a sleep like a dreamy
Death there blind sheep gather
Not a god speaks to our
MIND.
サルトルが、かって、「音楽とは自殺である」と、ある文脈の中で発言した。
なるほど と思った。
他の創作物は、作られた時より持続し生きていく。
音楽だけが、それらとは異なり、発生した瞬間から、死んでいく。
しかし、残るのは、楽譜という墓だけだろうか?
サルトルは、音が美しいのは、その死ゆえであると言う。
瞬間の生の昇華。
それこそが核心だ。
消えてかつ実在するということが・・・
ーー 小佐野圭 「演奏における「Silence」の重要性」より
演奏者が出している音は、必ず消え去る。
その息をのむような「Silence」の瞬間に、聴衆は音と時間の存在を感じるのである。
聖徳太子の有名な17条憲法の第一文である。
「和を以て貴しと為せ」と読み「和をなによりも大切にせよ」となる。
原文)
一曰、以和爲貴、無忤爲宗。人皆有黨。亦少達者。以是、或不順君父。乍違于隣里。然上和下睦、諧於論事、則事理自通。何事不成。
読み)
一に曰く、和を以て貴しと為し、忤(さか)ふること無きを宗とせよ。人皆党(たむら)有り、また達(さと)れる者は少なし。或いは君父(くんぷ)に順(したがわ)ず、乍(また)隣里(りんり)に違う。然れども、上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。
現代語訳)
一にいう。和をなによりも大切なものとし、いさかいをおこさぬことを根本としなさい。人はグループをつくりたがり、悟った人格者は少ない。それだから、君主や父親のいうことにしたがわなかったり、近隣の人たちともうまくいかない。しかし上の者も下の者も協調・親睦(しんぼく)の気持ちをもって論議するなら、おのずからものごとの道理にかない、どんなことも成就(じょうじゅ)するものだ。
今日、ふと、ラジオから、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の朗読が・・・
ちょうど、「船で遭難した青年と子供」の章。
~
もうそのうちにも船は沈みますし、・・・
どうか小さな人たちを乗せて下さいと叫さけびました。
近くの人たちはすぐみちを開いてそして子供たちのために祈のって呉くれました
~
船が遭難し逃げ惑うという状況のようだけど、
上の文章はなんという「精神の静謐さと敬意」にあふれているのだろうか?
あらためて 「銀河鉄道の夜」が死への道行きの描写であることを再認識したんだけど、
しかし、宮沢賢治という人は本当に真摯な人だったんだと思う。
上の文章の隅々にそれが染み出ている。
裏にある「たんぼ」にも穂が実りました。
穂(ほ)は火(ほ)に通じるとか・・・
日本の昔の神様にはよく「火」が使われているけど、これは「穂」
をあらわしていた様子。
火照命(ほでりのみこと)とか火須勢理命(ほすせりのみこと)とか火遠理命(ほおりのみこと)とか・・・まぁいろいろ・・・
※火照命は海彦、火遠理命は山彦。
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先日 久しぶりに高校時代の友人Kにあった。
まぁ 面影はそのままに・・・
よくあるように 太っていた(笑
白髪も・・
ていうか 人のことは言えないね。
彼を見てたら あぁ自分も年をとったんだなぁ~とシミジミ・・・
話題の参議院選挙ですね~
で・・・この数年の政治とか見てると 政治ってなんだろう?と素直に考えてしまいますね。
政治家にとっては「政治とは選挙に勝つこと。」以外の意味なんてほぼゼロなんでしょうけど(笑 ・・・
大多数に人々にとっては、政治とは「誰を優遇するかを決めるシステム」としかいいようがないのです。
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6月は気候が安定している季節なのか・・・
非常に気持ちがよいですね。
空は柔らかに明るく
大気も穏やか
めぐみの雨が降り
みどりは美しい。
だから ジューンブライド(June Bride、6月の花嫁) なんて言葉もあるのかな?
こんな時はふと、「あぁ 地球に住んでてよかったなぁ~」と思いませんか?
梅雨の時期だけに なんか 多少じめじめしているね。
梅雨は好きだヾ(^▽^)ノ というと、また誤解する人がいるので、言い換えると・・・
「じめじめして生暗い雰囲気が好きだ!」・・・なお誤解しそうかなぁ^^;
まぁ なんかおちつくんですねぇ~ (。 ・ω・))フムフム
ところで なんで 梅雨(ばいう)=露(つゆ) なんだろうか?ね
・・・で 調べてみた。
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おやつ ではありません・・おつや です。
親戚の方がなくなったので 久々にお通夜に出席した。
正直 通夜は好きだ(笑・・というか嫌いではない。
静かな雰囲気の中で日常から乖離する時間の流れがよい。
それに お坊さまの読経がいい。
昔は(平安の頃ね)、人気歌手の歌謡ショウさながらに人気だったとか・・・
だいたいお坊さんの声は渋くて深くてよいね。
内容は、どれも、まぁほどほどに詩的である。
本来「仏教哲学」の音読ショウなんだから当然かぁ。
・・・しかし 「通夜が好き」とかいうと ほぼほとんどの人が誤解するので(笑 あんまし人にはいいません^^/
あけましておめでとうございます!
・・・しかし
なぜ 「(年が)あけると」めでたいのか? について考えてみた。
まず第一に「あける」は「明ける」なんだけど「開ける」にも通じるようだ。
新しい年というサイクルがまた始まるということでは「開」なのだろうけど、初日の出のイメージにもあるように「新しい年の象徴である最初の太陽があらわれー>明るくなる」という意味では「明」がふさわしい。
ロジック的には「開」なんだけど、イメージ的には「明」ということなんだろうか・・・
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