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休日

ファイル 82-2.jpg

そして彼女の手は

地上にない方向を指さした。

「岩屋に寝入る鶏」のほうでもなく
「泉に踊る骸骨」のほうでもなく
「枯れ根に灯る炎」のほうでもなく

かって過ごした一回の休日のほうへと
彼女の手がゆっくりと弧を描く。

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